1年の中で梅が店頭に並ぶのは6月だけです。
梅は梅干しや梅酒などいろいろな使い道があるので、この時期にまとめ買いする方も多いのではないでしょうか。
梅は収穫した後も追熟するので、なるべく早く仕込まなければ傷んでしまいます。
ここでは梅の正しい保存方法について紹介します。
さらに、梅は用途によって完熟度が違う梅を使うので、用途に合わせた梅の選び方、そしておいしく食べる方法までを紹介します。
梅は冷蔵保存できる?
梅は冷蔵庫に入れると低温障害を起こし、変色したり腐ってしまいます。梅は冷暗所で常温保存をおすすめします。
加工するまでは、新聞紙などに包んで乾燥を防ぎ、涼しいところで保存しましょう。
梅は冷凍保存できる?
梅は冷凍保存すると約1年ほど保存が可能です。
① 梅を水で洗い流した後、青梅なら2時間ほど水に浸します。
② ザルにあげ水を切ってから竹串などでヘタを取り除きます。
③ キッチンペーパーで水分を拭き取ってから密封袋に入れて冷凍保存します。
丁寧に扱いましょう。
梅を冷凍すると柔らかくなるため、
用途に合わせた梅の選び方
梅は熟し方によって用途が異なります。
青梅は「梅シロップや梅酒、梅ジャム」などに適しており、熟して黄色がかかった梅は「梅干し」に適しています。
いずれの場合でも果実がふっくらとして丸味があり、表面に傷や虫食い、黒い斑点などがないかを確認しましょう。
また、果皮にハリがあるか、香りが良いかも確認しておくとよいでしょう。
梅のおいしい食べ方
青梅を使っておいしく
梅シロップ
・
青梅 1kg
砂糖 1kg
瓶(密封できるもの)
<作り方>
① 青梅は水で洗い、たっぷりの水に2~4時間ほど浸します。
② キッチンペーパーで水分を拭き取り、竹串でヘタを取り除き、フォークで梅に穴をあけます。
③ 殺菌した瓶に梅と砂糖を交互に入れます。最後に砂糖を入れ、梅がでないようにして冷暗所で保存します。
④ 保管している間は、1日に1~2回瓶を揺すり、梅と砂糖を混ぜ合わせます。
⑤ 10日ほど置いて梅を取り出し、果汁は鍋に入れて弱火にかけます。アクが出てくるのですくい取り、アクがなくなったら火を止めます。
⑥ 一晩冷まして保存瓶に入れます。
しっかりと密封していれば1年ほど保存が可能ですが、開封すると1年持たない場合もあります。
梅酒
。
青梅 1kg
氷砂糖 500~800g
ホワイトリカー(焼酎) 1.8ℓ
瓶
*甘めに作りたいときは氷砂糖を800gにし、甘さ控えめにしたいときは500gにするとよいでしょう。
<作り方>
① 青梅は水で洗い、たっぷりの水に2~4時間ほど浸します。
② キッチンペーパーで水分を拭き取り、竹串でヘタを取り除きます。
③ 瓶に梅と氷砂糖を交互に入れ、その上からホワイトリカーを流し入れフタを閉めて冷暗所で保存します。
④ 氷砂糖が溶けるまで、糖分が均一になるように週に数回程度容器を動かしましょう。
⑤ 3ヵ月程度で完成しますが、半年から1年頃が飲み頃です。
梅ジャム
。
青梅 1kg
砂糖 800g
保存容器
<作り方>
① 青梅は水で洗い、たっぷりの水に2~4時間ほど浸します。
② 竹串でヘタを取り除きます。
③ 鍋に梅を入れ、かぶる程度の水を入れて中火にかけ、沸騰直前に火からおろして湯切りをし、同じことをもう1度繰り返します。
④ 湯からあげた梅を種を取り、荒く刻んで鍋に入れ、砂糖を加えて混ぜながら弱火で加熱します。
⑤ アクを取りながら弱火で20分ほど煮詰め、とろみがついてきたら完成です。
黄色に完熟した梅を使っておいしく
梅干し
。
梅 1kg
塩 200g
・
<赤しそ用>
赤しそ 200g
塩 40g
保存容器
<作り方>
① 梅干しには、黄色に熟した梅を使用します。青梅の場合は、常温にしばらく置き黄色になるまで追熟させる。
② 梅を水で洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取り、竹串でヘタを取り除きます。
③ 容器に塩を梅を交互に入れ、最後に塩をのせて重しをしてフタをし、2~3日置く。
④ 赤しそは枝を取って洗い、水分をしっかりと取る。
⑤ 塩の半量を赤しそに入れて手でよく揉み、水分をしっかりと絞り取る。残りの塩も加えて同じようによく揉み、水分をしっかりと絞り取り、梅から出た水分を回し入れ、しっかりと混ぜる。
⑥ ⑤を梅の上に入れ、その上に重しをして2~3週間ほど冷暗所に置く。
⑦ 晴れた日に梅と赤しそをざるに広げ、数時間~3日ほど天日干しをすると完成です。
2020年6月11日のZIP!「マスカレッジ」では、和歌山県立医科大学准教授 宇都宮洋才さんが、梅干しと相性が良い「最強の組み合わせ」を教えてくれました。
こちらの記事も参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みくださりありがとうございました♡