カバンは日常的に使用するものなので、色々なものを入れたり外に持ち出して使うことが多いですよね。
『使おうと思ったらカバンがカビだらけで使えなかった。』
そんなことにならないように、「布カバンと革カバンのカビ取り方法」&「カビが生えないお手入れ」について見ていきましょう。
布カバンのカビ取り
時には飲み物をこぼしてしまったり、雨に当たって汚れてしまったり。
布カバンはほこりを吸着しやすいので、そこに汚れや湿気がくっついてカビが増殖してしまうことがあります。
漂白剤は殺菌に有効ですが、脱色作用も持つため、白以外の素材に使うことは不可能です。
たとえ薄めても脱色は避けられないので、漂白剤を使わない方法でカビ取りをする必要があります。
エタノール
エタノールはカビに有効な成分の1つで、乾燥しやすく成分が残らない性質を持ちます。
簡単にカビ対策できるので、洗い流せない場所の使用に最適です。
使用するのは消毒用エタノールで、スプレー容器で表面がしっとりする程度をまんべんなく噴霧します。(素材によっては色落ちする可能性があるので、予め目立たない場所でテストすることをおすすめします。)
時間をおいて乾燥した後は、使い古した歯ブラシなどで軽く擦って汚れを取り除きましょう。
ただし、カビの菌はエタノールで殺菌できますが、黒ずみなどの色素は除去が困難です。
歯ブラシで落ちないのであれば、酸素系漂白剤での除去に挑戦する必要が出てきます。
酸素系漂白剤
漂白剤は漂白剤でも、酸素系漂白剤は塩素系漂白剤と違って脱色の恐れが小さいです。
もちろん、全く影響がないとは言えませんが、少なくとも色が抜けてしまうリスクは低いでしょう。
布カバンの洗い流せない場所に使用するので、お湯で薄めて作った漂白液を薄く塗るようにしましょう。
事前のテストが必要なのはエタノールと同様ですが、問題ないことを確認したら、漂白液を歯ブラシやスポンジなどで塗っていきましょう。
カビが目立つ部分に浸透させたら擦って黒ずみを落とします。次に清潔なタオルに水分を含ませ、カビ部分を上から叩いて漂白液を取り除きます。
これをカビが目立たなくなるまで繰り返せば、カビ取りの完了となります。カビ取りを終えたら乾かして、汚れやカビ臭が残っていないことを確認しましょう。
革カバンのカビ取り
一方、革カバンは布カバンと比べて洗いにくく、一度カビが発生すると非常に厄介です。
革カバンにカビが生える理由は簡単で、それは布カバンよりも通気性が低く、汚れが溜まって湿度が上がりやすいからです。
中に食べ物を入れたり、定期的に中身を出して掃除をしないと、いつの間にかカビが生えてしまいます。
布カバンの場合は、付着した埃や汚れをカビが食べますが、革カバンはそれ自体にカビの栄養素が含まれています。
湿度が高い場所に置いておけば、汚れていなくても簡単にカビが生えるので、通気の良い場所で保管するようにしましょう。
天日干しと消毒用エタノール
気をつけていてもカビが生えてしまったら、天日干しや消毒用エタノールで殺菌しましょう。
これでひとまず増殖の心配はなくなりますし、残った色素を取り除くだけで済みます。
表面に付着している色素は、水を固く絞ったタオルで拭き取れます。
内部に入り込んでいると厄介ですが、歯ブラシで掻き出せば取れることがあります。
革製品専用のカビ取り剤は最終手段なので、まずは身近な方法で段階的に対処するのが先決です。
重曹
重曹は汚れ落としにもなりますが、白っぽく変色してしまうことがあるので、重曹を使ったら十分に取り除き、最後にクリームで仕上げることが必要です。
クリームは革専用の保湿タイプを選び、薄く塗り拡げて塗り込みます。
クリームを使用するとしっとり仕上げられますが、塗り過ぎるとカビの餌になってしまうので、乾拭きで余分を取り除くことが大切です。
洗い流せない場所のカビ取りは元々難しいので、一度挑戦してみて取れない時は無理をせず、クリーニング店に相談してみるのはいかがでしょうか。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました♡