塩麹は、その名前の通り塩と麹で作られる調味料です。
塩麹は、近年さまざまメディアで取り上げられるようになり、健康にも美容にも良いことで話題になっていますが、古くから麹に塩と水を混ぜた漬け床が作られており、東北地方の伝統的な食品三五八漬けの漬け床が塩麹のルーツともいわれています。
自家製塩麹の作り方
塩麹を家庭で作るときに準備をするものは、米麹と塩と水です。分量は米麹を10とすれば塩2、水8の割合にするとよいでしょう。
塩麹の作り方はとても簡単です。
① 米麹をほぐして塩を混ぜる。
このときに混ぜ方が雑で塩が全体に行き渡っていなければ塩麹が腐敗することがあるので、しっかりと混ぜることが重要です。
② 水を入れて混ぜ、水に浸す
常に麹が浸るくらいの水分量を維持する必要があります。
時間が経つと麹が水を吸って水位が下がることがあるので、水の量も確認しておきましょう。
③ 1日に1回かき混ぜ、10日ほどで出来上がり。
常温で10日ほどなので、気温の低い場所で保管をすると14日ほどかかることがあります。
塩麹の使いどきは、お米の形が柔らかくなってきたり、ほんのりと甘い香りがしてきたときです。完成したら冷蔵庫で保管しましょう。
塩麹の使い方
鶏肉のから揚げ
鶏肉のから揚げに塩麹を使うときは、ひと口大にカットした鶏肉に塩麹、生姜、にんにく、醤油、酒など調味料を揉み込み20分ほど漬け置きします。
冷蔵庫に一晩置くと味が染み込みよりジューシーになります。塩麹を含む調味料に漬け込んだ鶏肉は、片栗粉や小麦粉をまぶして揚げます。
豚肉
豚肉に塩麹を使うときは、豚ロースに塩麹を薄くつけ30分ほど漬け置きします。
塩麹を使用することで旨味が染み込み、豚肉が柔らかくジューシーになります。
塩麹に味噌を加えて味噌焼きにしたり、生姜や醤油を加えて生姜焼きにしても美味しく仕上がります。
漬物
塩麹を使った漬物の作り方は、きゅうりや白菜など好みの野菜をビニール袋などに入れ、塩麹を加えて混ぜ、30分以上置いておくだけです。
簡単に美味しい漬物ができます。
塩麹と生塩糀の違い
最近、生塩糀が注目を集めていますが、塩麹と生塩糀にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず、麹と糀という文字の違いは、麹は中国から伝わってきた漢字であり糀は日本で作られた国字だという違いがあるだけで内容は同じものです。
塩麹と生塩糀の違いは明確ではありませんが、塩麹を家庭などで作るときは乾燥した麹で作ることが多いのですが、生塩糀は生の糀を作って作られている点が違いではないかといわれているようです。
塩麹の効果
最後になりますが、塩麹には健康や美容に良い効果があります。
具体的にどのような効果が期待できるのか詳しく見ていきましょう。
塩麴の健康効果
塩麹を肉や魚に漬け込むと旨味が増すので、他に調味料を使用する必要がなくなり、塩分をカットすることができます。
また、塩麹にはでんぷんやたんぱく質を分解する作用があるので、食材が柔らかくなり、消化吸収がよくなるという効果もあげられています。
その結果、血圧を下げたり、生活習慣病の予防など健康に良い効果が期待できます。さらに塩麹はビタミンB群を豊富に含んでいるので、疲労回復の効果も期待できます。
塩麴の美容効果
塩麹には、健康だけでなく美容にも良い効果があります。
麹菌が発酵される際に生成されるコウジ酸には、メラニンの生成を抑制する作用があります。
また、塩麹にはコラーゲンの生成や水分の蒸発を抑える保湿効果もあるといわれています。
その他、免疫力アップ、認知症の予防や快眠効果など塩麹にはさまざまな効果が期待できるといわれているので、健康や美容のために食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました♡