断熱性の浴室でお湯の湿気がこもりやすいお風呂は、タイル目地や浴室天井に黒カビが発生しやすい場所です。
カビ取りの基本は漂白剤の名前で知られる、塩素系を使用することです。
ただ、壁や天井はそのままだと液が垂れてしまうので、本来の性能が発揮されにくいといえます。
大切なポイントは「垂れずに維持すること」と「乾燥させないこと」の2つです。
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タイル目地のカビ取り
衣類の浸け置き用ではなく、留まってカビに作用するタイプのカビ取り剤は、お風呂掃除に適したアイテムです。
タイル目地であれば、黒カビにピンポイントで使用してから、食品用のラップで覆うと効果的です。カビは表面にバリアーを張っているので、一度水を掛けて軽く洗い流すことをおすすめします。
カビにとって欠かすことのできない水分は、バリアーを解除しなければ取り込めないので、水を掛けることによってカビ取り剤が行き届きやすくなります。
ラップを使用するのは乾燥を防ぐ為で、10分~15分程度その状態でカビを殺菌してから、お湯で洗い流すと綺麗さっぱりです^^
とろみのあるカビ取り剤が手元にない場合は、ティッシュやクッキングペーパーに染み込ませて、カビに貼り付けてみてください。
この場合も上からラップをして、短時間の内に乾燥させないのがポイントです。
カビがタイル目地の奥深くに浸透しているなら、チューブタイプの専用カビ取り剤が最適です。
これもとろみがあって垂れにくく、水分を保持したままカビに作用します。
それでも落ちない場合は、パッキンを取り除いて交換するか、色を塗る補修材で補修する必要があります。
小まめなお掃除はカビの増殖を防ぎ、綺麗な状態を保つ、基本ですから、なるべくサボらないようにしましょう。
酢は殺菌作用があるのでカビに効きますが、残留すると栄養を与えてしまうことになるので、消毒用エタノールの方が適しています。
酢を使うのであれば、念入りに洗い流して栄養となる成分を残さないことが肝心です。
塩素系漂白剤は酸性の物質との接触がNGですから、混ぜたり混ざらないように要注意です。
消毒用エタノールは揮発性で洗い流す必要がなく、スプレーを吹き掛けるだけで良いのが魅力です。
浴室天井のカビ取り
浴室天井は漂白剤だと垂れてくる恐れがありますから、比較的安全な消毒用エタノールの使用がおすすめです。
上に向けてスプレーをすると、目に入ってしまうので注意しましょう。
浴室天井はお湯を掛けるのが難しいので、直接そのまま黒カビに消毒用エタノールを吹き掛けます。
揮発性なので短時間の内に乾いてしまいますが、この乾燥時に殺菌力を発揮しますから、特にラップなどは不要です。
消毒用エタノールも、多量に噴霧したり吸い込むと大変ですから、一度に浴室天井全体にスプレーを行わないように注意が必要です。
カビの黒ずみは菌が出した色素なので、これを綺麗に取り除くのは難しいです。
漂白剤は文字通り漂白作用を発揮するものの、消毒用エタノールは殺菌力のみに留まります。
幸いなことに、浴室天井のカビはそれほど奥深くまで根を張らないので、早めに見つけて対処を行えば、漂白剤を使用しなくても綺麗になります。
消毒用エタノールを使用して乾いた後は、スポンジやモップを使って死滅した胞子や色素を取り除きましょう。
仮にもし黒ずみが残ってしまっても、既に死滅した状態になっていますから、残留しているわけではないです。
カビの本体は目に見えないくらいに小さいので、実は黒ずんでいない場所にも存在します。
重要なのは、お風呂の後に汚れや水分を残さず、乾燥させて増殖を防ぐことです。
カビ取りをしても油断せず、こまめな掃除で清潔な状態を保つことが大切です。